スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
身体能力が鍛えられる「死なないための家」はすてきだった!
0421mitaka2.jpg
ご存知の方も多いと思いますが、
これって、三鷹の住宅街にある“住まい”なんです。

世界的に有名な現代美術家の荒川修作が建築した住宅。
その名も「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」
または、「死なないための家」。

カラフルな球形と立方形と円錐形が積み重なった
見るからに住んでみたくなる形と色合い!
前々から行ってみたいと思っていたら、
定期的に見学会があることを知り、予約したのです。

中をのぞくと、期待以上、というか、
おもちゃ箱をひっくり返したような、はたまた
宇宙船の中に入ったような?(体験したことはないけど
小さい頃に想像した)感じ。
0421mitaka5.jpg
中央にキッチン、奥の部屋はシャワーの裏にトイレがあります。

床はでこぼこと波打っていたり、
天井からコンセントがぶら下がっていたり、驚きの連続。
とにかく常識的観念を捨ててかからなくてはなりません。

中央にキッチンがあって、それを囲むように
配置された部屋は、滑り台のように球体になっていたり、
シャワーブースとトイレのある部屋にはドアはなく、
かなり戸惑いを感じますが、しばらくいると
デコボコの床が気持ちよく、
しきりのない空間はどこにいても家全体を感じられるようで
不思議と心地良くなってきます。
形といい、色といい、なんともユニークで
とっても楽しい気持ちにさせてくれます。
0421mitaka3.jpg
球体の部屋の窓際に腰掛けて黄昏れる、なかよくオフィスのI。

荒川修作がこの住宅に込めたのは
「人間の体は、すべて異なり、また変化するもの。
与えられた環境や条件を当たり前と思わずに変えてみると、
今まで不可能だったことが可能になるかもしれないという
思い」と教えてくれたのは、
管理運営をしているABRFの松田剛佳さん。
つまり、そのときには天命反転が可能になる、ということ。
その実践者として、荒川修作はヘレン・ケラーを
作品制作のうえでのモデルとしているといいます。
そして人は誰でもヘレン・ケラーになれる、と。
副題のIn Memory of Helen Keller
(ヘレン・ケラーのために)というのは、
そういう意味だったのですね。

そして、実際に、杖をついていたお年寄りもこの床では
かえって杖が邪魔になり、杖を使わなくなったとか、
住み始めてから8kgもやせたという男性もいるのだとか。
確かに無意識には歩けない。ちゃんと足の裏を使い
バランスをとって、各部屋に入るときは段差を確認して。
バリアフリーとは真逆の設計。
バリアフリーや人にやさしい設計というのは結果として
人間の身体能力を退化させてしまうものなのかも
しれないと、ここにいると強く感じます。
0421mitaka7.jpg
歩くのに慎重になるでこぼこ床

荒川修作は、幼い頃の戦争体験から
「人が死んでいく状況をなんとか止めたい」
という切実な思いを抱くようになり、
「環境が変われば体も変わる」という発想から、
建築の世界に入っていき、より体験型の作品を
手がけるようになったといいます。
だから、ここは「死なないための家」なのですね。

荒川修作が「住宅をつくる=生命をつくる」という
トークショーで語ったらしいのですが、
聞いた人のブログによれば、

・ (三鷹に創った天命反転住宅について)
キッチンから便所に行くまでの間に、いいか、
キミたちは3、4度倒れちゃうんだぞ。
・ (天命反転住宅にお風呂がないわけを訊かれて)
ぼくは作りたかったんだよ。お水が抱いてくれるお風呂。
いいか、出ていこうとするとお水が「いかないで」って
まとわりつくようなお風呂だぜ。
で、TOTOの偉いヤツにそういうのを作ってくれって言ったら
「無理だ」って言うんだ。だったらってんで、
多少は身体を使うシャワーに変えたんだよ。
・ いいか、新しいことや革命的なことをやろうとすると、
必ず誰かに叱られるんだよ。でも「クソくらえ!」っ ていってやるんだよ。
(ブログより抜粋)

荒川修作って、すばらしい!!
ますますここに住みたくなります。

当初は分譲物件だったのですが、
2006年から賃貸も始め、今、賃料は16万円からと聞き、
住めるかも、と思っちゃいます。
ちょっと考えてしまうのが、駅から少々距離があるという点。
吉祥寺駅、調布駅、武蔵境駅ほか、
多くの駅からバスが出ているし、
自転車があれば問題ないところですが、
仕事柄、遅くなることが多いし。
事務所兼なら?! でも、取材や打ち合わせで
移動も多いし……。

なんていっているようではまだまだダメですねえ。
身体能力を開発することはできず、
感性とともに衰える一方?!

ちなみに「三鷹天命反転住宅」では5月から6月にかけて
ワークショップが開催されるよう。
興味のある方はぜひ体験して!

           0421mitaka4.jpg
エレベーターもカラフル♡この住宅に使用した色は全14色なのだとか。

スポンサーサイト
Copyright © 2006 izumups All Rights Reserved
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。