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「震災地、南三陸町の今」
南三陸町で医療ボランティアをされた
近畿大学医学部神経内科のお医者さん、
西郷和真さんより、レポートが届きました。
南三陸町のみなさんの様子や今後の医療
サポートのためにも、ぜひご一読ください。

「震災地、南三陸町の今」

東日本の約600kmの長大な
太平洋側海岸線のほとんどを飲み込む大津波が
襲った3月11日から約3週間たった
3月29日~4月1日まで。
短い間でしたが、南三陸町に
医療ボランティアとして現地入りした時の
様子をレポートしたいと思います。
0406karada_map.jpg
Google mapより


すでにいろいろなメディアで
御覧になられていると思いますが、
百聞は一見にしかずです。
以前の町の写真を避難されている方から、
見せて頂きながら、今を比べると、
言葉を失うしかありません。
0406karada2.jpg
0406karada5.jpg
今まで、普通の町が、営みが、
そこにあったものが、がれきとなり、
見渡す限りの平坦な土地となっています。
特に、南三陸町付近の海岸線は、
リアス式海岸と呼ばれる、
入り組んだ狭い湾になっており、
湾内に流入した津波は外洋よりさらに高くなり、
強く大きな波となって、町を襲い掛かり、
海岸流域だけでなく、
数キロの山奥の家屋まで全壊する力となって町を襲ったのです。
そのあとには、コンクリートの土台だけが残っていました。
0406_karada4.jpg

避難所では、医療ボランティアの一員
として診療活動を行ってきました。
この避難所では、診療は24日から開始されました。
診療所は医師2名、看護師6-7名で構成され、
1名は250名の戸倉地区の本部に残り、
私は巡回診療を行いました。
0406_karada.jpg
0406karada4.jpg
上の写真は寺浜地区の避難所に巡回診療に行った時のものです。
向かって右はボランティアのナースです。
真ん中は、テレビで有名になった公立志津川病院の看護婦さんで、
3/11の津波は五階建ての病院の四階全体にまで広がり、
震災当日は患者さんと一緒に病院の屋上で過ごしたようです。
翌日、自衛隊が患者を搬送し、
職員は翌日まで屋上で過ごしたのだそうです。

各避難所は、地区によって異なりますが、
救急外傷などの方はほとんどいらっしゃらず、
薬を流された人の慢性疾患の処方と、
感冒などの感染症、集団生活によるストレスと不眠がほとんどでした。
やはり問題なのは、
衛生面からくる問題と、精神面の問題。
この避難所では、電気、ガス、水道もない状況がありましたが、
数日前に自衛隊の給水のおかげで一部のトイレのみ
手洗いができる状況になっていました。
特にトイレの後に水洗や手洗いができない場合、
ノロウィルスなどの感染が増える可能性が考えられます。

今後はより精神面での対応が重要になってくると思います。
先のない集団生活は想像するだけでも気が滅入るものです。
親族を亡くされた方や、衛生面の悪い所での
集団生活によるストレス症状などに対応できる
精神科医師や心理カウンセラーなど
多数の人材が必要になってくると思われます。

0406karada3.jpg
写真は避難所玄関で自衛隊の炊き出し風景。

0406karada8.jpg

そして、私の帰阪する前日から、集団避難の話が持ち上がり、
電気や水道、風呂などが完備できる近隣市町村に
移動予定のために、簡易紹介状を作成する作業に追われていました。

現地には、東北道の仙台から三陸道に入って南三陸町に入りました。
東北道は順調でしたが、当時はガソリンが2000円までの
制限がありました。ですが、今は満タンにできるようです。

また、時間的には東京~仙台が5時間
仙台~南三陸町までが2時間、という具合でしたが、
今は三陸道はかなり渋滞している可能性があるので、
汽船沼や岩手県沿岸に行くには平行して走る東北道を北上する方が
現地に早く入れる可能性があります。
渋滞情報などもツイッターが早いようです。

誰でも当地には入ることができますが、
食料、寝袋は用意しておいた方がいいと思います。

2011.4.4 
歯ブラシがないときの歯磨法
「災害に見舞われたときの心や
体の健康維持は、とても難しいもの」
というのは、世田谷の岡本歯科の歯医者さん、
吉岡公成さん。
災害時には歯のお掃除も二の次になってしまうと
思いますが、簡単にできる方法はありますか?

吉岡 歯ブラシがない場合は、
   ガーゼなどがあれば、
   指に巻いて歯面を拭くのがいいと思います。
   通常、赤ちゃんに行う方法ですよね。
   もしくは、ツマヨウジなどがあれば、
   先を噛んでで柔らかくし、
   それで歯の間などをそうじするのもいいですね。

── 昔の人がやっていたという方法ですね。
   ツマヨウジもガーゼもなければ?

吉岡 指でマッサージなどをするのも有効だと思います。
   もし、歯ブラシがあれば、歯磨剤は必要ありません。

── 歯ブラシで掃除をするだけでよいということですね。

吉岡 そうです。あとは、塩と水があれば塩水を
   作って口に含ませてブクブクうがいをするのもいい。
   コップ1杯の水にスプーン1杯の塩が目安。

── 先生は、虫歯や歯周病にも塩水が効果的ではないかと
   おっしゃってますよね。

吉岡 はい。塩が虫歯や歯周病の原因菌を殺菌すると
   米国の歯周病の専門医も提唱しています。
   ですので、口のすみずみにまんべんなくいきわたらせる
   意識で。子どもにもお薦めです。

塩水うがいは日々の歯周病対策にも
ぜひ覚えたいですね。
歯磨きができない環境の際にも
覚えておいて実行したいものです。
何もなくてもすぐできる心のケア
地震や津波よる強いストレスや
それに続く余震や原発の不安…
自分では気がつかなくても
心は悲鳴を上げているはずです。

そんなとき、何もなくてもできる
心のケアを、北里大学東洋医学総合研究所
漢方診療部の漢方医・櫻井正智さんにお聞きしました。

──ストレスといっても様々な種類があると思います。
  例えば、地震などで現状で揺れなどを感じたり、
  避難所など普段と違う環境で休まらないなど
  今の環境が原因の場合はどうでしょうか。

櫻井 こういう状態が続くと、
   体が常に緊張状態を強いられ過緊張状態になります。
  いつも精神が緊張し、自分でリラックスしようと
   思ってもできない状態です。

──これが続くと疲労が溜まるだけでなく病気を引き起こす
  こともあると思いますが、対策はありますか?

櫻井 人は慣性、つまり慣れることができる動物です。
   それは、臭いや音や振動などに対してもです。
   長年、電車が通る沿線に住んでいる住民の中では、
   工事で電車がストップしてしまうと
   逆に静か過ぎて眠れないといった報告もあります。
   今のストレスがずっと続くのではなく
   少しずつ慣れていく自分を想像するだけでも
   違うはずです。


── では、過去の記憶が原因の場合はいかがでしょうか。
   揺れた時の記憶や恐ろしい光景を見た記憶など、
   いわゆる心のトラウマなどは…。

櫻井 こちらは回復に時間がかかる場合が多いですが、
   今すぐできることは他人に自分の体験等を
   言葉に出して話すことがまず大切
   自分の心独自の恐怖ではなく、
   他人が共感してくれることで、安心する。
   また言葉で自分の体験を表現することで
   恐怖を客観的に捕らえることができ思ったよりも
   怖い体験でなかったと感じることも多いと思います。

── 1人で抱えてないでまず話をする!、ですね。

櫻井 あとは、自律神経の訓練などに用いられる、
   呼吸法も有効だと思います。
   呼吸するたびに数を数えながらゆっくり呼吸するだけで
   血圧が下がったり、気持ちが落ち着く場合も多いです。
   意識して、ゆっくり深呼吸を心がけましょう。

肩や体がガチガチになっていませんか?
深呼吸をする、人と会話する。
まずはやってみましょう。
櫻井先生、ありがとうございました。
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